「○○について調べてきなさい。」といったら、一時間後子どもが何かを持って帰ってくる。図書館、コンピュータ、インターネット、ビデオ何でもいい。そうなったらいいと思う。調べる場所は何でもいい。調べ学習のやり方がわかっていて、自分でさくさく調べていく。そして、調べてきたものを先生に報告。あるいは、友達に報告。そんな具合になったらいいのでは。
理科の授業を受け持っていて、機会があれば、インターネットで調べたり、図書の本で調べたりする学習活動を意図的に仕組んでいる。そんな積み重ねから、担任の先生に感謝されることがよくある。インターネットで調べることが抵抗なくできるということを。
喜ばしい限りの言葉であるが、一概に喜べない。この担任の先生が評価しているのは、インターネットサーフィンに向かおうとする子どもの姿、意欲だけである。そして、自分がこの方法について指導しなくても済んだという事実である。
子どもたちが何を持って帰って来るのか。それを評価しなければいけない。担任が何を持って帰ってくればよしとするのかをきちんともっていないといけない。調べる活動に対する教師の見方というものも問題になると思う。
では、何を持って帰ってくればいいのか。これについて若干の所見を次に述べる。
続く。